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特集 見直される膵癌診療の新展開
治療における新展開―切除不能例への治療戦略
切除不能膵癌に対する抗がん+分子標的薬治療
Molecular targeted therapy combined with chemotherapy for unresectable pancreatic cancer
古瀬 純司
1
,
岡野 尚弘
1
,
成毛 大輔
1
,
春日 章良
1
,
北村 浩
1
,
高須 充子
1
,
長島 文夫
1
Junji FURUSE
1
1杏林大学医学部内科学腫瘍内科
pp.58-63
発行日 2014年1月20日
Published Date 2014/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104908
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【ポイント】
◆切除不能例に対する標準治療として,GEM単独,S-1単独,GEM+エルロチニブ併用療法が推奨されている.
◆海外において転移例に対し,FOLFIRINOX療法あるいはGEM+ナブパクリタキセル併用療法の有用性が報告された.わが国でも第Ⅱ相試験が行われており,今後保険適用の承認が見込まれている.
◆切除不能例に対する化学療法では多くのGEM-based併用療法として分子標的薬の開発が行われているが,ほとんど結果が残せていない.現在までGEM+エルロチニブ併用療法がGEM単独を上回る成績を示しているのみである.
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