センチネルノードナビゲーション手術(SNNS)の進歩と展望
乳癌 センチネルリンパ節生検導入による乳癌治療の変化
中嶋 啓雄
1
,
藤原 郁也
,
阪口 晃一
,
水口 成彦
1京都府立医科大学 大学院内分泌・乳腺外科
キーワード:
生活の質
,
生存率
,
乳房腫瘍
,
リンパ節郭清
,
センチネルリンパ節生検
Keyword:
Breast Neoplasms
,
Lymph Node Excision
,
Quality of Life
,
Survival Rate
,
Sentinel Lymph Node Biopsy
pp.389-395
発行日 2008年4月1日
Published Date 2008/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2008152815
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乳癌の局所治療における、axillary staging法としてセンチネルリンパ節生検が広く行われるようになってきた。その手技・手法の標準化や保険収載などの問題は残されているが、臨床的腋窩リンパ節転移陰性の乳癌患者の治療はセンチネルリンパ節生検の導入によって大きく変化している。本法により腋窩リンパ節転移陰性と診断され、腋窩リンパ節郭清を省略された症例での予後は悪化しないことが予測されており、また患肢の浮腫や知覚異常などの合併症の頻度は少なく、確実に患者のQOLの向上が得られている。
©Nankodo Co., Ltd., 2008