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特集 術前・術中のリンパ節転移診断の方法とその有用性
乳癌のリンパ節転移診断とセンチネルリンパ節生検の有用性
Preoperative diagnosis of axillary lymph node metastases and sentinel lymph node biopsy in breast cancer
野口 昌邦
1
,
井口 雅史
1
Masakuni NOGUCHI
1
1金沢大学附属病院乳腺科
キーワード:
乳癌
,
腋窩リンパ節転移
,
画像診断
,
センチネルリンパ節生検
Keyword:
乳癌
,
腋窩リンパ節転移
,
画像診断
,
センチネルリンパ節生検
pp.317-323
発行日 2008年3月20日
Published Date 2008/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102056
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要旨:乳癌の腋窩リンパ節郭清は臨床試験によって生存率の向上には寄与しないことが明らかとなり,stagingおよび局所制御を主な目的として行われている.しかし,腋窩リンパ節郭清はリンパ節転移を認める症例のみに有用である.そのため,様々な画像検査を用いてリンパ節の転移診断が行われているが,微小転移の診断には限界がある.一方,センチネルリンパ節生検はmicroscopicな診断法であり,現在,それによってリンパ節転移を認めない症例には腋窩リンパ節郭清が省略されている.しかし,術前の画像診断によってリンパ節転移を認める症例にはセンチネルリンパ節生検の適応がなく,腋窩リンパ節郭清を行うため,その点で画像診断は有用性があると考えられる.
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