Japanese
English
臨床報告
PET/CT検査が有用であった直腸癌術後孤立性副腎転移の1例
A case of solitary adrenal metastasis from rectal cancer well detected by PET/CT
寺石 文則
1
,
尾崎 和秀
1
,
中村 敏夫
1
,
志摩 泰生
1
,
岩田 純
2
Fuminori TERAISHI
1
1高知医療センター消化器外科
2高知医療センター病理診断科
キーワード:
直腸癌
,
副腎転移
,
PET/CT検査
Keyword:
直腸癌
,
副腎転移
,
PET/CT検査
pp.1691-1694
発行日 2011年12月20日
Published Date 2011/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103887
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要旨
症例は43歳,男性.2010年3月,直腸癌に対し術前化学放射線療法後に直腸切断術,前立腺および精囊合併切除を施行した.病理組織学的にtub2,pAN1M0 Stage Ⅲaと診断された.術後1か月目のCEA値は正常で,CT検査で再発所見はみられなかった.術後3か月目にCEA値が上昇したためPET/CT検査を施行したところ,左副腎にFDGの高集積を認めた.造影CT検査にて左副腎に1.9cm大の造影効果を有する腫瘤を認め,孤立性の直腸癌左副腎転移と診断した.同年7月に左副腎摘出術を施行し,病理組織学的に直腸癌左副腎転移と診断された.現在FOLFOX療法を施行中であるが,再発所見はみられていない.
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