Japanese
English
臨床報告・1
肝細胞癌の異時性副腎転移の1切除例
A case of adrenal metastasis surgically excised from a hepatocellular carcinoma
馬場 秀文
1
,
渡辺 稔彦
1
,
板野 理
1
,
三浦 弘志
2
,
今井 裕
2
,
笹井 伸哉
3
Hidefumi BABA
1
1国家公務員共済組合連合会立川病院外科
2国家公務員共済組合連合会立川病院放射線科
3国家公務員共済組合連合会立川病院病理科
キーワード:
肝細胞癌
,
副腎転移
Keyword:
肝細胞癌
,
副腎転移
pp.1653-1656
発行日 1998年12月20日
Published Date 1998/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903483
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はじめに
肝細胞癌に対する積極的な手術療法さらにエタノール局所療法(PEIT),肝動脈化学塞栓療法(TAE)などの集学的治療の結果,肝内転移あるいは多中心性発生肝細胞癌に対しての治療成績は改善され,長期生存が可能となり,肝以外の臓器への転移・再発に遭遇することも稀ではなくなった.一般的に肝細胞癌の転移・再発部位としては肝内転移が多く,次に肺,骨であり1),またその遠隔転移症例に対する治療は困難であり,成績も不良なことが多い.
今回,筆者らは肝細胞癌手術1年7か月後に左副腎転移をきたし,転移巣を含めて左副腎部分切除後5年生存の得られた症例を経験したので報告する.
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