Japanese
English
臨床報告
下部直腸癌術後に肛門転移をきたした1例
A case of metachronous anal metastasis from a lower rectal cartinoma
齊藤 浩志
1
,
山本 大輔
1
,
北村 祥貴
1
,
稲木 紀幸
1
,
伴登 宏行
1
,
車谷 宏
2
Hiroshi SAITO
1
1石川県立中央病院消化器外科
2石川県立中央病院病理診断科
キーワード:
直腸癌
,
肛門転移
,
implantation
Keyword:
直腸癌
,
肛門転移
,
implantation
pp.237-241
発行日 2017年2月20日
Published Date 2017/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211527
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要旨
症例は59歳,女性.下部直腸癌に対して2004年8月に開腹低位前方切除術を施行した.病理診断はRb,tub1-tub2,sm3,ly1,v0,n0,pT1bN0M0, stage Ⅰであり,その後定期通院中であった.2013年8月,肛門部のしこりを自覚し当院に受診した.腹部-骨盤造影CTで肛門部に20 mm大の濃染する結節を認めた.PET-CTで同部位に集積を認め,直腸癌の肛門転移が疑われ局所切除術を施行した.病理所見では中〜高分化腺癌を認めた.下部直腸癌の組織像と類似しており肛門転移と判断した.術後,放射線療法を施行し,現在まで再発を認めていない.下部直腸癌術後の肛門転移を経験したので,文献的考察を加え報告する.
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