Japanese
English
特集 進歩する癌転移診断―外科臨床はどう変わるのか
〔転移巣別〕
リンパ節微小転移の診断
Diagnosis of lymph node micrometastasis
有上 貴明
1
,
上之園 芳一
1
,
柳田 茂寛
1
,
有馬 豪男
1
,
平田 宗嗣
1
,
萩原 貴彦
1
,
原口 尚士
1
,
舩迫 和
1
,
松本 正隆
1
,
喜島 祐子
1
,
石神 純也
1
,
夏越 祥次
1
Takaaki ARIGAMI
1
1鹿児島大学大学院医歯学総合研究科消化器・乳腺甲状腺外科学分野
pp.1290-1296
発行日 2011年10月20日
Published Date 2011/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103739
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【ポイント】
◆リンパ節微小転移の診断法としては,分子生物学的手法を用いて形態学的に癌細胞を検索する免疫組織学的検出法やRT-PCRに代表される遺伝子学的検出法などがある.
◆リンパ節微小転移の診断では,標的遺伝子マーカーの選択が極めて重要であり,特にRT-PCR法では,感度および特異度の面からmultiple-markerによる診断がその精度を向上させるものと期待される.
◆今後,リンパ節郭清範囲の省略を伴う縮小手術を行う際には,微小転移を含めた正確な術中リンパ節転移診断の確立が必須であり,その臨床応用にあたっては,簡便かつ迅速な診断システムの構築が重要である.
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