Japanese
English
臨床報告
術後11年目にイレウスで発症した乳癌小腸転移の1例
A case of breast cancer-related metastases to the small intestine
自見 政一郎
1
,
島田 和生
2
,
轟木 秀一
1
,
品川 裕治
1
,
渡辺 次郎
3
,
堤 宣翁
1
Seiichiro JIMI
1
1国立病院機構小倉医療センター外科
2島田乳腺・外科クリニック
3国立病院機構小倉医療センター病理部
キーワード:
乳癌
,
小腸転移
,
イレウス
Keyword:
乳癌
,
小腸転移
,
イレウス
pp.1247-1251
発行日 2011年9月20日
Published Date 2011/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103725
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要旨
症例は51歳,女性.39歳時に左乳癌のため胸筋温存乳房切除術を受けた.組織型は浸潤性乳管癌,硬癌で,進行度はStage Ⅰ(T1,N0,M0)であった.再発の徴候はなかったが,術後11年目にイレウス症状で入院し開腹手術を受けた.回腸末端より90~96cmまで,132~138cmまで,154cmの3か所に腸管壁の肥厚,内腔の狭窄を認めた.2か所で小腸部分切除を施行し,1か所で狭窄形成を施行した.病理診断で乳癌の小腸転移と診断された.術後ホルモン療法を行い,術後3年間生存した.乳癌消化管転移症例でも,生検やQOL改善目的であれば手術適応がある場合があると考えられた.
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