Japanese
English
臨床報告
PET-CT検査を契機に発見され,腹腔鏡補助下手術を実施した小腸GISTの1例
A case of gastrointestinal stromal tumor of the small intestine detected by PET-CT and treated with laparoscopy-assisted surgery
山口 圭三
1
,
緒方 裕
1
,
村上 直孝
1
,
矢原 敏郎
1
,
山口 倫
2
,
白水 和雄
3
Keizo YAMAGUCHI
1
1久留米大学医療センター外科
2久留米大学医療センター病理
3久留米大学医学部外科
キーワード:
小腸GIST
,
PET-CT
,
腹腔鏡補助下手術
Keyword:
小腸GIST
,
PET-CT
,
腹腔鏡補助下手術
pp.1252-1255
発行日 2011年9月20日
Published Date 2011/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103727
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要旨
患者は83歳,女性で,主訴は左乳房のしこりであった.乳癌の術前ステージングの目的でPET-CT検査を施行したところ,左乳房以外に骨盤内腸管に集積を認めた.腹部造影CT検査で径4cmほどの石灰化腫瘤を骨盤内に認めた.乳癌根治術と同時に腹腔鏡補助下に手術を施行した.腫瘍はトライツ靱帯から25cm肛門側に存在して壁外発育していたが周囲への浸潤を認めず,容易に腹腔外へ脱転された.部分切除後に端々吻合した.病理所見では腫瘤径は4cmで,紡錘形細胞が索状に増殖し,核分裂像は目立たなかった.免疫染色ではKIT,S-100,αSMA,vimentinが陽性で,CD34は陰性であった.以上から小腸原発GISTと診断した.GISTの存在診断にPET-CT検査は有用であった.
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