Japanese
English
臨床報告
腹腔鏡下修復術を施行した横行結腸間膜裂孔ヘルニアの1例
A case of transmesocolic hernia of the transverse colon treated in laparoscopic surgery
深町 伸
1
,
中川 国利
1
,
鈴木 幸正
1
Shin FUKAMACHI
1
1仙台赤十字病院外科
キーワード:
横行結腸間膜裂孔ヘルニア
,
内ヘルニア
,
腹腔鏡下ヘルニア修復術
Keyword:
横行結腸間膜裂孔ヘルニア
,
内ヘルニア
,
腹腔鏡下ヘルニア修復術
pp.1027-1030
発行日 2010年7月20日
Published Date 2010/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103132
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要旨:患者は83歳の女性で,腹痛および嘔吐を主訴として紹介された.腹部CT検査では胃の背側,横行結腸の頭側に著明に拡張した空腸を認めた.また,空腸間膜の浮腫と収束像を認めたため,横行結腸間膜裂孔ヘルニアを疑った.腹腔鏡下に観察すると,横行結腸間膜に直径3cmの裂孔を認めた.さらに,Treitz靱帯から約80cm肛門側の空腸が嵌入していた.腸把持鉗子で1mほどの空腸を引き出し,裂孔を吸収糸で縫合閉鎖し,腸管切除は行わずに手術を終了した.横行結腸間膜裂孔ヘルニアの術前診断には腹部CT検査が大変有用であり,また,腹腔鏡下手術によって確定診断から治療までを一貫して施行できた.
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