Japanese
English
症例
放射線単独療法で治療した乳房外Paget病の2例
Two Cases of Extramammary Paget’s Disease Successfully Treated with Radiation Therapy
八木沼 彩
1
,
延山 嘉眞
1
,
朝比奈 昭彦
1
Aya YAGINUMA
1
,
Yoshimasa NOBEYAMA
1
,
Akihiko ASAHINA
1
1東京慈恵会医科大学,皮膚科学講座(主任:朝比奈昭彦教授)
キーワード:
乳房外Paget病
,
放射線療法
,
手術不能例
,
標準的治療
,
長期経過
Keyword:
乳房外Paget病
,
放射線療法
,
手術不能例
,
標準的治療
,
長期経過
pp.1941-1944
発行日 2020年12月1日
Published Date 2020/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002312
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症例1:83歳,女性。遠隔転移はなかったが,信仰上の理由から手術拒否があり,放射線療法を施行した。4MVのX線を2.0Gy 20回,6MeVの電子線を2.0Gy 8回,計56Gyを照射した。病変は消失し,3年半以上再発転移はない。症例2:75歳,女性。遠隔転移はないものの,侵襲の大きな治療を希望しなかったため放射線療法を選択した。前後方向6MV+10MVのX線を2.0Gy 28回,計56Gyを照射した。病変は消失し,半年間再発転移はない。乳房外Paget病の標準的治療は手術であるが,高齢者に多い本疾患は手術不能例が少なくない。そのため,放射線療法は治療の重要な選択肢になると考える。
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