Japanese
English
臨床報告
腸重積様の画像所見を呈した横行結腸悪性リンパ腫の1例
A case of malignant transverse-colon lymphoma resembling colonic intussusception
楊 知明
1
,
岩城 隆二
1
,
大石 賢玄
1
,
元廣 高之
1
,
山道 啓吾
1
Tomoaki YO
1
1社会福祉法人恩賜財団大阪府済生会泉尾病院外科
キーワード:
腸重積
,
横行結腸悪性リンパ腫
Keyword:
腸重積
,
横行結腸悪性リンパ腫
pp.381-385
発行日 2011年3月20日
Published Date 2011/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103478
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要旨:患者は84歳,男性.便秘・腹痛を主訴に当院を受診した.腹部超音波検査および腹部CTで横行結腸に直径60mmの腫瘤が認められ,口側腸管が腫瘍に陥入していた.入院後に症状が消失しため,待機的加療が可能と考え,精査を進めた.注腸造影ではカニ爪様の腸重積様の画像所見を呈しており,下部消化管内視鏡検査では全周性の1型腫瘍を認めた.横行結腸腫瘍と診断し,右半結腸切除術を施行した.組織学的にはびまん性大細胞型B細胞性リンパ腫であった.横行結腸悪性リンパ腫は比較的稀な疾患であり,かつ本症例では腸重積様の特徴的画像所見を呈していた.
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