Japanese
English
臨床報告
虫垂腺腫による虫垂重積を先進部とした盲腸結腸型腸重積の1例
A case of an appendiceal adenoma causing appendiceal intussusception and colonic intussusception
三竹 泰弘
1
,
夏目 誠治
1
,
加藤 岳人
1
,
平松 和洋
1
,
柴田 佳久
1
,
吉原 基
1
Yasuhiro MITAKE
1
1豊橋市民病院一般外科
キーワード:
虫垂重積
,
腸重積
,
虫垂腺腫
Keyword:
虫垂重積
,
腸重積
,
虫垂腺腫
pp.1167-1171
発行日 2015年9月20日
Published Date 2015/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210885
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨
症例は85歳,女性.右側腹部痛を主訴に救急搬送された.右下腹部に圧痛を認め,同部位に腫瘤を触れた.腹部造影CTにおいて盲腸が横行結腸まで陥入する腸重積の所見を認めた.下部消化管内視鏡検査を施行したところ重積の先進部に隆起性病変を認めた.内視鏡的整復が困難であったため緊急手術を施行した.開腹時には腸重積はすでに整復されていたが,盲腸に腫瘍を触知し悪性腫瘍の可能性を否定できなかったためD3郭清を伴う開腹下回盲部切除術を施行した.切除標本では盲腸内に完全に反転した虫垂と,その先端部に腺腫を認めた.虫垂腺腫による虫垂重積が先進部となって発症した盲腸結腸型腸重積は稀であり,報告する.
Copyright © 2015, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.