Japanese
English
臨床報告
腹腔鏡下胃局所切除術を施行した胃神経鞘腫の1例
Laparoscopic partial gastric resection in gastric schwannoma:report of a case
趙 秀之
1
,
庄田 勝俊
1
,
北川 昌洋
1
,
吉川 徹二
1
,
石井 洋
1
,
川上 定男
1
Hideyuki CHOU
1
1市立福知山市民病院外科
キーワード:
胃神経鞘腫
,
gastric schwannoma
,
腹腔鏡下手術
Keyword:
胃神経鞘腫
,
gastric schwannoma
,
腹腔鏡下手術
pp.257-260
発行日 2011年2月20日
Published Date 2011/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103441
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨
症例は48歳,男性.近医で胃中部の隆起性病変を指摘され,当院内科に紹介された.精査の結果,胃中部前壁の20mmの胃粘膜下腫瘍と診断された.近医での1年前の内視鏡検査では病変を認めておらず,急速な増大の可能性を考慮し,手術を行う方針とした.手術は,自動縫合器を使用し腹腔鏡下胃局所切除術を施行した.病理検査の結果,胃神経鞘腫と診断された.本疾患は,全胃腫瘍の0.1%程度と稀な疾患である.これまで治療として,開腹下に胃局所切除が選択されることが多かったが,近年低侵襲手術として腹腔鏡下手術の報告例が増えてきている.本疾患および治療法について,若干の文献的考察を加え報告する.
Copyright © 2011, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.