特集 外科医のための大腸癌の診断と治療
5.大腸癌の外科治療
■開腹手術
大腸全摘術―潰瘍性大腸炎,家族性大腸腺腫症
飯合 恒夫
1
,
亀山 仁史
1
,
野上 仁
1
,
畠山 勝義
1
Tsuneo IIAI
1
1新潟大学大学院医歯学総合研究科消化器・一般外科
pp.278-284
発行日 2010年10月22日
Published Date 2010/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103282
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■大腸全摘,回腸嚢肛門(管)吻合術は,10cm程度の大きさの小開腹でも施行可能である.視野が十分とれないときは,安全性を考慮し,創の大きさにこだわる必要はない.
■直腸の剥離は,直腸癌に対する直腸間膜切除のラインよりやや浅め(直腸寄り)に行うと自律神経を損傷しない.
■回腸嚢肛門(管)吻合に緊張がかからないようにするためには,小腸間膜の十分な剥離操作が重要である.
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