特集 外科医のための大腸癌の診断と治療
3.特殊な大腸癌の病態と治療方針
家族性大腸腺腫症
小泉 浩一
1
Koichi KOIZUMI
1
1がん・感染症センター都立駒込病院内視鏡科
pp.122-131
発行日 2010年10月22日
Published Date 2010/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103258
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■100個以上の腺腫性ポリープを認め,APC遺伝子変異が認められれば家族性大腸腺腫症と確定診断されるが,鑑別すべき疾患がある.
■治療の原則は大腸全摘術である.ポリープの数と大きさによっては,当面は手術的治療を待機できる可能性がある.
■大腸病変以外に,術後のデスモイド腫瘍や十二指腸腫瘍が高頻度に発生する.全身疾患としての管理が必要である.
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