特集 外科医のための大腸癌の診断と治療
5.大腸癌の外科治療
■開腹手術
腹会陰式直腸切断術
平井 孝
1
,
金光 幸秀
1
,
小森 康司
1
Takashi HIRAI
1
1愛知県がんセンター中央病院消化器外科
pp.264-270
発行日 2010年10月22日
Published Date 2010/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103280
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
■開腹および会陰操作では,術野の展開が最も重要である.骨盤内直腸の剥離には,各種の幅および長さの鉤を使い分けて,術野を展開し,剥離を進める層と切離する組織を直視下に視認して操作を進めることが最も重要である.
■骨盤臓側筋膜,自律神経の含まれる尿管下腹筋膜,壁側筋膜,Denonvilliers筋膜,直腸仙骨筋膜,挙筋上腔,perineal body,恥骨直腸筋,neurovascular bundleを解剖のポイントとして,出血の少ない,層に沿った切除を行うことで,癌遺残の少ない手術が期待できる.
Copyright © 2010, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.