特集 外科医のための大腸癌の診断と治療
2.大腸癌の診断
3D-CT angiography―腹腔鏡下大腸癌手術に対する術前シミュレーション
松木 充
1
,
稲田 悠紀
1
,
金澤 秀次
1
,
中井 豪
1
,
立神 史稔
1
,
鳴海 善文
1
,
近藤 圭策
2
,
田中 慶太朗
2
,
奥田 準二
2
,
谷川 允彦
2
Mitsuru MATSUKI
1
1大阪医科大学放射線医学教室
2大阪医科大学一般・消化器外科学教室
pp.96-104
発行日 2010年10月22日
Published Date 2010/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103254
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■腹腔鏡下大腸癌手術を安全かつ迅速に施行するうえで3D-CT angiographyは術前マッピングとして有用であり,われわれはこれを“virtual CT laparoscopy”と呼んでいる.
■CTなどによるサイズや形態に基づいた従来のリンパ節診断には限界があり,今後,MRIリンパ節特異性造影剤であるsuperparamagnetic iron oxide(USPIO)などによる機能評価が注目される.
■将来,リンパ節特異性造影剤を用いたMRIによる精度の高いリンパ節診断がvirtual CT laparoscopyに付加されるとテーラーメイドのリンパ節郭清も可能になり,より低侵襲な腹腔鏡下手術に寄与するものとして期待される.
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