Japanese
English
臨床報告
後腹膜リンパ管腫の1例
A case of retroperitoneal lymphangioma
矢崎 伸樹
1
,
小野 文徳
2
,
平賀 雅樹
2
,
工藤 克昌
2
,
小野地 章一
2
Nobuki YAZAKI
1
1東北大学病院胃腸外科
2仙北組合総合病院外科
キーワード:
後腹膜リンパ管腫
,
巨大囊胞
Keyword:
後腹膜リンパ管腫
,
巨大囊胞
pp.1305-1308
発行日 2010年9月20日
Published Date 2010/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103195
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要旨:患者は37歳,女性.健診で尿潜血と蛋白尿を指摘され来院した.精査で腹腔内囊胞と診断し,手術を施行した.腫瘤は後腹膜に存在し,横行結腸を尾側に圧排していた.後腹膜を開放し,内容液を吸引したのち可及的に摘出した.リンパ管腫は小児の頸部や腋窩に好発する良性腫瘍であり,後腹膜に発生することは稀である.サイズは自験例は25cmであり,本邦報告例のほとんどが15cm以下であるのに比べて巨大なものであった.今回,われわれは後腹膜に位置する巨大なリンパ管腫の1切除例を経験したので,若干の文献的考察を加え報告する.
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