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特集 [臓器別]消化器癌終末期の特徴とターミナルケア
消化器癌終末期の疼痛管理
Pain management for cancer patients of digestive organ in terminal phase
下山 恵美
1
,
下山 直人
2
Megumi SHIMOYAMA
1
1帝京大学ちば総合医療センター麻酔科
2国立がん研究センター中央病院手術・緩和医療部
キーワード:
WHO癌疼痛治療指針
,
オピオイド
,
投与経路
Keyword:
WHO癌疼痛治療指針
,
オピオイド
,
投与経路
pp.1224-1230
発行日 2010年9月20日
Published Date 2010/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103176
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要旨:癌の痛みの対策は1986年に発表されたWorld Health Organization(WHO)の方式が基本であり,終末期に限らず,診断時から強い痛みに対しては強オピオイドを使用することが推奨されている.オピオイドは経口投与が基本であるが,消化器癌の患者では消化管の閉塞等によって経口投与が不可能となることも多いため,経口投与にこだわらず,患者の状態によっては持続皮下注や持続静注など適切な投与経路を選択することが重要である.使用できる強オピオイドの種類はモルヒネ,オキシコドン,フェンタニルであるが,注射剤,経口徐放製剤,経口速放製剤すべてが揃っているわけではないため,患者のquality of life(QOL)を考慮しながら薬剤を選択するオピオイドローテーションが必要である.
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