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特集 [臓器別]消化器癌終末期の特徴とターミナルケア
消化器癌終末期の栄養管理
Nutritional management in the terminally ill with gastrointestinal cancer
渡邊 紘章
1
,
安達 勇
1
Hiroaki WATANABE
1
1静岡県立静岡がんセンター緩和医療科
キーワード:
癌終末期
,
悪液質
,
栄養管理
Keyword:
癌終末期
,
悪液質
,
栄養管理
pp.1232-1237
発行日 2010年9月20日
Published Date 2010/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103177
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要旨:消化器癌は抗癌治療の過程で非経口的な栄養投与経路が確保されていることが多く,終末期であっても比較的容易に栄養投与が可能であるため,栄養投与の適応はより慎重に検討する必要がある.検討する際に重要な4項目は,①栄養摂取経路(経口/非経口),②栄養障害タイプ(悪液質/飢餓状態),③予後予測(週単位/月単位),④本人・家族の希望である.これら4項目を総合的に判断し,可逆性が見込まれる場合には,癌終末期であっても通常の栄養管理を行い,不可逆的な悪液質では過剰な栄養投与による胸水・腹水の増加や気道分泌の増加などでQOLを損うことのないように配慮が必要である.
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