特集 QOL向上のための内分泌療法
骨粗鬆症
安井 敏之
1
1徳島大学大学院生殖・更年期医療学分野教授
キーワード:
ホルモン補充療法 (HRT)
,
開始年齢
,
投与量
,
投与経路
Keyword:
ホルモン補充療法 (HRT)
,
開始年齢
,
投与量
,
投与経路
pp.47-54
発行日 2017年12月1日
Published Date 2017/12/1
DOI https://doi.org/10.34449/J0015.24.04_0047-0054
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ホルモン補充療法 (hormone replacement therapy;HRT) は閉経後女性のあらゆる年齢層において骨折を予防するが,その開始年齢や投与期間は重要である。早発卵巣不全 (premature ovarian insufficiency;POI) の女性では骨粗鬆症のリスクが高く,少なくとも平均的な閉経年齢までHRTをすすめる。50歳代または閉経後10年未満で骨粗鬆症のリスクを有する女性ではHRTのベネフィットがリスクを上回る可能性が高い。骨密度の増加はエストロゲンの種類や投与経路による差はない。骨折抑制効果は通常量では確立している。骨折予防のために60歳以降で開始する場合は,ほかの骨粗鬆症治療薬とベネフィット・リスクを勘案し,最小有効投与量を用いる。「KEY WORDS」ホルモン補充療法 (HRT) ,開始年齢,投与量,投与経路
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