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特集 癌外科治療の日本と海外との相違点
肝細胞癌に対する手術適応の相違点―多発症例と門脈圧亢進症合併症例を中心に
The difference of surgical indication for hepatocellular carcinoma between in Japan and the other countries: multiple cases and HCCs with portal hypertension
別宮 好文
1
,
國土 典宏
1
Yoshifumi BECK
1
1東京大学大学院医学系研究科肝胆膵・人工臓器移植外科
キーワード:
肝細胞癌
,
肝切除
,
多発肝細胞癌
,
門脈圧亢進症
,
ICG-R15
Keyword:
肝細胞癌
,
肝切除
,
多発肝細胞癌
,
門脈圧亢進症
,
ICG-R15
pp.788-794
発行日 2010年6月20日
Published Date 2010/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103083
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要旨:欧米において,肝細胞癌に対する肝切除の適応は,Child-PughスコアA,単発,門脈圧が正常,血清ビリルビン値が正常の症例のみであるが,わが国では多発症例,門脈圧亢進症合併症例に対しても積極的に手術を行っており,その治療成績は良好である.また,わが国では,ICG 15分停滞率と残肝容積に応じて,切除容積を細かく規定しているため,術後肝不全死を0.1%まで低下させている.わが国の肝細胞癌に対する肝切除は今後も世界をリードするであろう.
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