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特集 門脈圧亢進症の最新情報
2.肝手術と門脈圧亢進症
-2)生体肝移植特有の肝移植周術期門脈圧亢進症対策
Perioperative support for portal hypertension unique to living donor liver transplantation
八木 孝仁
1
T. Yagi
1
1岡山大学肝胆膵外科
キーワード:
生体肝移植
,
門脈圧亢進症
,
低ナトリウム血症
,
tolvaptan
Keyword:
生体肝移植
,
門脈圧亢進症
,
低ナトリウム血症
,
tolvaptan
pp.126-129
発行日 2019年2月1日
Published Date 2019/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka81_126
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生体肝移植は予定手術であり,レシピエントにプログラム化された術前治療が可能である.新機軸の水利尿薬であるtolvaptanは,血清Na値上昇作用をもつ.肝硬変患者の低Na血症は,肝移植待機患者の独立した予後不良因子である.近年,同症が移植手術後の予後不良因子でもあることが明らかにされ,移植前の限られた時間で低Na血症を緩徐に改善する本剤の作用は,門脈圧亢進症に対するbridging治療として期待される.
© Nankodo Co., Ltd., 2019