Japanese
English
手術手技
酸化セルロースを用いた腹腔鏡下大腸切除術
Inovative laparoscopic colectomy using oxidized regenerated cellulose against oozing
坂本 一博
1
,
石山 隼
1
,
杉本 起一
1
,
高橋 玄
1
,
小島 豊
1
,
五藤 倫敏
1
Kazuhiro SAKAMOTO
1
1順天堂大学医学部下部消化管外科
キーワード:
腹腔鏡下大腸切除術
,
湧出性出血
,
局所止血剤
Keyword:
腹腔鏡下大腸切除術
,
湧出性出血
,
局所止血剤
pp.721-727
発行日 2010年5月20日
Published Date 2010/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103068
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要旨:腹腔鏡下大腸切除術において,術中の湧出性出血をコントロールするために局所止血剤である酸化セルロース(サージセルTMニューニット)を用いた手術手技を報告する.湧出性出血が起こると剝離層が不明瞭となったり,ガーゼによる止血に時間を要することがある.また,熱エネルギーを伴う止血機器の有効性は低く,使用する際には周囲臓器の損傷にも注意しなければならない.このような出血に対して酸化セルロースを用いると,視野の邪魔をすることなく短時間で止血することが可能であり,手術のリズムを保ちながら手術操作を進めることができる.この手技は術中止血および視野をドライに保つ方法の1つとして,簡便で安全な方法であると考えられた.
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