Japanese
English
特集 消化器癌neoadjuvant chemotherapyの新展開
〔根治性向上〕
胆道癌に対するneoadjuvant chemoradiotherapyの試み
Neoadjuvant chemoradiotherapy in biliary tract carcinoma
田端 正己
1
,
加藤 宏之
1
,
伊佐地 秀司
1
Masami TABATA
1
1三重大学大学院医学系研究科肝胆膵・移植外科
キーワード:
胆道癌
,
術前化学放射線療法
,
術前加療
,
化学放射線療法
Keyword:
胆道癌
,
術前化学放射線療法
,
術前加療
,
化学放射線療法
pp.494-501
発行日 2010年4月20日
Published Date 2010/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103024
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要旨:高い局所制御能を有する照射療法を化学療法とともに切除前に行う術前化学放射線療法(NCRT)は,食道癌や直腸癌ではすでに標準治療として定着しており,最近では膵癌でもその有用性が立証されているが,胆道癌ではほとんど行われていない.2007年から導入したわれわれのジェムザール+体外照射45GyによるNCRTはきわめて強い抗腫瘍効果を示すが,残肝障害が問題であり,2008年以降,線量を36Gyに減量した.NCRTを標準治療とするには未だ解決すべき問題点が多いが,近い将来,予後不良な胆道癌に対する集学的治療の一環となることを期待している.
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