Japanese
English
特集 消化器癌neoadjuvant chemotherapyの新展開
〔機能温存〕
頸部食道癌に対するchemoradiotherapyを用いた機能温存手術
Larynx-preserving surgery in cervical esophageal carcinoma using neoadjuvant chemoradiotherapy
酒井 真
1
,
宮崎 達也
1
,
宗田 真
1
,
田中 成岳
1
,
佐野 彰彦
1
,
鈴木 茂正
1
,
桑野 博行
1
Makoto SAKAI
1
1群馬大学大学院医学系研究科病態総合外科学
キーワード:
頸部食道癌
,
術前化学放射線療法
,
機能温存手術
Keyword:
頸部食道癌
,
術前化学放射線療法
,
機能温存手術
pp.508-513
発行日 2010年4月20日
Published Date 2010/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103026
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要旨:化学放射線療法の発展により,頸部食道癌における喉頭温存可能症例の増加が期待されている.根治切除に際して喉頭の合併切除が必要な場合は,術後発声機能の損失という大きなQOLの低下を招くが,仮に喉頭が温存された場合でも,術後に嗄声や誤嚥を生じ,結果的にQOLの低下をきたすこともあり,根治性とQOL,病気の進展と患者側の要因などを症例ごとに十分考慮したうえでの治療選択が求められる.本稿では頸部食道癌に対する機能温存を目指した術前化学放射線療法と,機能温存手術の適応,術式,注意すべき合併症を中心に概説する.
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