病院めぐり
みやぎ県南中核病院外科
内藤 広郎
1
1みやぎ県南中核病院外科
pp.267
発行日 2010年2月20日
Published Date 2010/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102975
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当院は仙台市の南方約30kmにある大河原町に平成14年8月に新規開業した,一般病床300床の自治体病院です.運営自治体は大河原町のほか,隣接する1市2町で,背景人口は約11万人です.病院の基本計画は平成10年9月に策定され,「地域完結型医療のセンター病院」として機能することを目指しました.すなわち,救急医療の充実,入院医療,高度医療への特化,外来は紹介が原則という当時としては先進的な方針でした.その結果,最近では時間外救急患者12,000人/年,救急車受け入れ3,200台/年,外来患者430名/日,紹介率68%,逆紹介率50%,稼働率80%で推移しています.当初は住民からこの方針が理解されず苦情も多かったのですが,最近ではまずはかかりつけ医へという文化が定着しつつあります.また,入院治療に専念できる環境のためか医師数も順調に増加し,開院時は21名の常勤医でしたが,現在は常勤医48名,研修医17名の合計65名になりました.
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