連載 病院管理フォーラム
事務長の病院マネジメントの課題 急性期病院の立場から・14
地域の中核病院を目指してのたたかい
伊藤 良則
1
1医療法人橘会東住吉森本病院管理部
pp.413-415
発行日 2003年5月1日
Published Date 2003/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100615
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医療法人橘会東住吉森本病院の概要(表1)と沿革
当院は,昭和46年大阪市南部に外科系の病院として開設された.その後他の民間病院と同様に規模拡大策を採り,54床から220床,そして382床となった.全病床の6割は内科が占めている.現在に至る経過の中で,大きな病院事業としては,昭和57年の「QC(quality control)サークル活動の導入」があり,組織の活性化と職場の管理改善を図った.昭和60年には「人事考課制度」を導入し,職員の公正な評価と人材育成を目指した.平成2年に「完全週休2日制」を実施し,職員の処遇改善とよい人材確保を狙った.
その後平成5年に「365日年中無休診療体制」を実施して地域医療に貢献した.さらに同年,いち早く医薬分業を果たし,薬価差益に依存しない経営体質の改革を図った.平成9年の末に「病院機能評価」を受審した.その後再審査の結果,平成11年に念願の認定書を授与された.同年にはコンピュータ2000年問題があり,新システムの導入とドクター入力が実現した.
これらの事業も一通りの役目を果たしてきて,今まさに新たな変革期に入ろうとしている.
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