病院めぐり
社会福祉法人聖テレジア会聖ヨゼフ病院外科
前田 長生
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1社会福祉法人聖テレジア会聖ヨゼフ病院外科
pp.1733
発行日 2009年12月20日
Published Date 2009/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102908
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当病院は昭和14年に横須賀海仁会病院として開設され,旧海軍士官とその家族の診療にあたっていました.終戦後の昭和21年にフランス人のブルトン司教によって現名称に改名され,以来,カトリック精神を基盤に一般急性期病院として横須賀中央で地域住民の診療を行ってきました.現在は一般急性期146床,療養36床のケアミックス型病院として地域に密着した診療を継続しています.
横須賀市はご承知のように原子力空母ジョージ・ワシントン率いるアメリカ第7艦隊の母港地です.隣り合わせて日本の海上自衛隊が駐屯し,市内に通じる高架道路からは潜水艦から空母まで壮大な艦隊群が見渡せます.また,市内の臨海公園には日露戦争当時に世界最強とされたバルチック艦隊を撃破したイギリス製の旗艦三笠が係留・固定されてあり,海軍の歴史が色濃く残る街です.ここ三浦半島は鎌倉幕府の頃に源氏の水軍として名を馳せた三浦氏勃興の地でもあり,元より海とは深い関係にあった土地柄のようです.実は日本人には馴染み深いカレーライスも海軍と深い関係があり,旧帝国海軍では長い洋上生活で曜日を忘れないように金曜の昼食は決まってカレーライスを食べたそうです.
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