いま,小児専門病院・小児科部門の運営は・5
社会福祉法人聖隷浜松病院
鬼頭 秀行
1
1聖隷福祉事業団総合病院聖隷浜松病院小児科
pp.455-457
発行日 1997年5月1日
Published Date 1997/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902112
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●沿革
当院は1960年(昭和35)に現在の地に開設された.当時,辺り一面は茶畑で病院の脇には竹藪があったと聞いている.人口の増加に伴って今では民家に囲まれその面影はない.小児科は病院開設後間もなくして診療を始めたが,多忙のなか常勤医師は1〜3名という状態が1984年(昭和51)まで続いた.1985年(昭和52)になり浜松市に未熟児センターを設置してほしいという要望が高まり,聖隷福祉事業団理事長と院長の英断のもと38床の未熟児センターが造られた.開設に当たっては所長に名古屋市立大学小児科小川次郎名誉教授が迎えられ,柴田隆主任医長(現順天堂大学伊豆長岡病院新生児センター教授)を中心に,静岡県西部地区を対象とした新生児医療の地域化がわが国で初めて実施された.これに伴い小児科医師は名古屋市立大学小児科より派遣されることとなり,以前に比べ格段に拡充され6名の常勤医師となり,新生児,未熟児から一般小児までの医療を担当することとなった.
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