特集 できる!縫合・吻合
Ⅲ.部位(術式)別の縫合・吻合法
7.膵・脾
膵管-膵管吻合
羽鳥 隆
1
,
君島 映
1
,
藤田 泉
1
,
今泉 俊秀
2
,
山本 雅一
1
Takashi HATORI
1
1東京女子医科大学医学部消化器外科
2東海大学医学部消化器外科
pp.325-327
発行日 2009年10月22日
Published Date 2009/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102830
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はじめに
膵管-膵管吻合は,今泉ら1)の提唱する膵再建術の1つであり,膵または膵管を完全に切離したうえで,膵(膵管)を膵(膵管)と吻合して膵液の流出路を作る再建法である.最近の画像診断の進歩に伴い,手術適応となる膵の限局性病変が診断される機会が増加してきたが,これらに対し臓器機能温存に配慮したいわゆる膵縮小手術が施行されることがある.特に膵中央切除術(MP)や十二指腸温存膵頭切除術(DPPHR)などでは,膵再建術に消化管を用いない膵管-膵管吻合が選択される場合がある1~5).本稿では,膵管-膵管吻合の実際とポイントについて述べる.
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