特集 吻合法—目でみるポイントとコツ
消化管吻合法
膵管吻合術—膵空腸吻合
鈴木 敞
1
,
戸部 隆吉
1
1京都大学医学部第1外科
pp.889-893
発行日 1983年6月20日
Published Date 1983/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208353
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教室では,膵頭十二指腸切除に際し生理的再建法を原則としている.すなわち,口側より胃空腸吻合,膵空腸吻合,胆管空腸吻合の順にBillroth I法方式で再建し,ブラウン吻合は一切付加しない.その結果,膵空腸吻合は端側吻合となり,その吻合部を全食事塊が通過する.本吻合操作は胃空腸吻合を終了してのちそれより約5cm肛側で後結腸性に施行され,そして膵管チューブは残胃前壁か空腸側壁を経由して体外に誘導される(図1).以上をふまえ,われわれの試みている門脈温存下の膵頭十二指腸切除時の膵空腸吻合手技を述べる.
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