Japanese
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特集 膵臓外科に対するチャレンジ:切離・吻合の工夫
吻合
膵管膵管吻合
End to end anastmosis of the main pancreatic duct of Wirsung
早川 直和
1
,
山本 英夫
1
,
川端 康次
1
,
二村 雄次
2
Naokazu HAYAKAWA
1
1KKR東海病院外科
2名古屋大学医学部第1外科
キーワード:
膵管膵管吻合
,
膵外傷
,
完全膵断裂
Keyword:
膵管膵管吻合
,
膵外傷
,
完全膵断裂
pp.905-908
発行日 1999年7月20日
Published Date 1999/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903667
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膵管膵管吻合は一部の外傷性膵断裂に用いられてきた術式である.自験例(11歳,男児,主膵管の離断を伴う外傷性完全膵断裂に対して受傷後4日目に主膵管再建を行い良好な経過であった)を呈示し術式の要点について述べた.そのポイントは手術時期,膵管膵管縫合法,経十二指腸,経胃的外瘻による膵液ドレナージ法である.膵管膵管吻合は挫滅の少ない完全膵断裂例にもっとも良い適応と考えられる.その他には症例は限られるが,切除範囲が少なく,主膵管離断をともなう膵切除後の再建にも応用できるものと考えられる.膵温存の観点からは優れた術式であり,状況に応じてチャレンジすべきである.
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