Japanese
English
臨床報告
腸閉塞にて発症し,術前診断が可能であった回腸子宮内膜症の1例
A case of ileal endometriosis presenting with small bowel obstruction diagnosed preoperatively
西野 豪志
1
,
谷田 信行
1
,
大西 一久
1
,
藤島 則明
1
,
浜口 伸正
1
,
開発 展之
1
Takeshi NISHINO
1
1高知赤十字病院外科
キーワード:
腸管子宮内膜症
,
腸閉塞
,
回腸子宮内膜症
Keyword:
腸管子宮内膜症
,
腸閉塞
,
回腸子宮内膜症
pp.1165-1168
発行日 2009年8月20日
Published Date 2009/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102677
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はじめに
腸管子宮内膜症は子宮内膜組織が腸管に異所性に発生,増殖・浸潤し,周囲組織と強固な癒着を形成する疾患である.卵巣や骨盤腹膜に発生するが,腸管に発生することも少なくなく,全子宮内膜症の約12%を占めるといわれている1).腸管子宮内膜症の約90%が直腸,S状結腸に発生し,小腸での発生は7%と比較的稀である2).
術前診断は困難であることが多く,切除後に診断されることがほとんどである.今回われわれは,腸閉塞を発症し,術前に回盲部に発生した腸管子宮内膜症と診断され,回盲部切除術を施行した1症例を経験したので報告する.
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