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特集 胆囊癌根治手術をめぐる諸問題
〔リンパ節郭清の意義〕
リンパ節転移個数と再発形式からみた胆囊癌のリンパ節郭清
Implication of metastatic lymph node number in gallbladder cancer
鶴田 耕二
1
,
倉田 昌直
1
,
本田 五郎
1
,
岡本 篤武
1
,
神澤 輝美
2
,
江川 直人
2
,
船田 信顕
3
Koji TSURUTA
1
1東京都立駒込病院外科
2東京都立駒込病院消化器内科
3東京都立駒込病院病理科
キーワード:
リンパ節転移個数
,
再発形式
,
胆囊癌
,
リンパ節郭清
Keyword:
リンパ節転移個数
,
再発形式
,
胆囊癌
,
リンパ節郭清
pp.1065-1070
発行日 2009年8月20日
Published Date 2009/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102654
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要旨:リンパ節郭清を施行したpT2以上の進行胆囊癌93例を対象として,リンパ節の転移個数と再発形式の観点から適正な郭清範囲について検討した.リンパ節転移個数が4個以上の症例は郭清範囲にかかわらず術後早期に遠隔転移を発症し予後不良であったのに対し,転移個数が3個以下の症例ではリンパ節郭清により長期生存が得られた.3個以下の転移は胆道癌取扱い規約の第2群リンパ節までにとどまっており,2群までの郭清(以下,D2)と拡大郭清との間に生存率の差はなかった.限られた症例でのレトロスペクティブな検討結果ではあるが,D2が推奨できる標準的な郭清範囲と考えられた.
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