Japanese
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特集 炎症性腸疾患外科治療のcontroversy
〔潰瘍性大腸炎に対する最適な外科治療とは?〕
標準術式として肛門管内直腸粘膜抜去は必要か
必要とする立場から
Should standard operation for ulcerative colitis include mucosectomy?―from the standpoint of advocate for mucosectomy
荒木 俊光
1
,
三木 誓雄
1
,
吉山 繁幸
1
,
内田 恵一
1
,
楠 正人
1
Toshimitsu ARAKI
1
1三重大学大学院医学系研究科生命医科学専攻病態修復医学講座消化管・小児外科学
キーワード:
潰瘍性大腸炎
,
手術
,
回腸囊肛門吻合
,
粘膜抜去
,
器械吻合
Keyword:
潰瘍性大腸炎
,
手術
,
回腸囊肛門吻合
,
粘膜抜去
,
器械吻合
pp.593-600
発行日 2009年5月20日
Published Date 2009/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102554
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要旨:J型回腸囊肛門吻合が登場して潰瘍性大腸炎の手術は確立したが,肛門管直腸粘膜抜去を施行するかどうかについては議論の多いところである.粘膜抜去を行うことによって残存直腸に対する治療が不要となり,さらに癌化のリスクが減少する.また,粘膜抜去を行っても肛門機能は維持されることが示されてきている.しかしながら,高度の技術や緻密な術後管理が必要であり,専門施設での手術が望まれる.最も大切なことは,患者に対してできる限り正確かつ最新の情報を提供し,術式を選択してもらうことである.手術を施行する側も様々な状況に対応できるように,十分な知識と技術を持って診療に臨むべきである.
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