発行日 2006年9月1日
Published Date 2006/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2006291053
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潰瘍性大腸炎(UC)術後感染性合併症に対する好中球活性を評価する目的で周術期の血中好中球エラスターゼ(NE)値を測定した.合併症は44%に発症し,手術時間が4時間を超えると術前NE値高値群は低値群に比べて有意に高率に合併症を発症した.好中球制御の目的で白血球除去療法(LCAP)を周術期に施行したところ,術後のNE値は制御され合併症発症率は15%へと減少した.術前より好中球活性が亢進しているUC患者に対するLCAPは合併症発症予防に有効である可能性が示唆された
©Nankodo Co., Ltd., 2006