Japanese
English
特集 消化管機能温存を考えた外科手術最前線
〔機能性疾患の外科最前線〕
ヒルシュスプルング病
Recent advances in the surgical treatment in Hirschsprung's disease
窪田 正幸
1
Masayuki Kubota
1
1新潟大学大学院医歯学総合研究科小児外科
キーワード:
ヒルシュスプルング病
,
経肛門的プルスルー
,
粘膜抜去
,
Soave法
,
Swenson法
Keyword:
ヒルシュスプルング病
,
経肛門的プルスルー
,
粘膜抜去
,
Soave法
,
Swenson法
pp.1535-1540
発行日 2005年12月20日
Published Date 2005/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100298
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要旨:ヒルシュスプルング病は機能性下部消化管通過障害を示す典型的疾患で,基本的な手術術式はSwenson法,Duhamel法,Soave法に大別でき,現在用いられているのはそれぞれの変法である.それぞれ異なるコンセプトで考案された優れた術式で,わが国ではDuhamel変法がよく用いられてきた.近年,経肛門的プルスルーと呼ばれる術式が考案され汎用されるようになった.経肛門的プルスルーは,short segment typeが適応となり,腹腔鏡補助下で行うこともあるが基本的には肛門部からの操作のみで可能である.乳児期早期から施行可能で,低侵襲のうえに腹部の術創がなく美容的にも優れている.短期的フォローでも,機能的に優れていることが報告されている.
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