Japanese
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特集 炎症性腸疾患外科治療のcontroversy
〔潰瘍性大腸炎に対する最適な外科治療とは?〕
全大腸切除術:1期手術か2期・3期手術か
2期・3期手術の立場から
The two-or three-stage surgical procedure of total proctocolectomy and ileal-pouch anal anastomosis for ulcerative colitis
小川 仁
1
,
高橋 賢一
2
,
舟山 裕士
2
Hitoshi OGAWA
1
1東北大学大学院医学系研究科生体調節外科
2東北労災病院大腸肛門外科
キーワード:
潰瘍性大腸炎
,
回腸囊肛門吻合術
,
分割手術
Keyword:
潰瘍性大腸炎
,
回腸囊肛門吻合術
,
分割手術
pp.587-591
発行日 2009年5月20日
Published Date 2009/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102553
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要旨:潰瘍性大腸炎に対して1期手術を行うか2期・3期分割手術を行うかの問題は,diverting loop ileostomyの必要性および3期手術の有用性に集約される.Diverting loop ileostomyは吻合部の安静と早期経口摂取開始を目的として大腸全摘・回腸囊肛門(管)吻合の際に造設される.これを造設しない1期手術(特に手縫いで行う回腸囊肛門吻合)は,本術式に熟練した施設で症例を選択して行うのでない限り避けたほうが無難である.また3期手術は,全身状態の改善や救命を目的として回腸囊肛門(管)吻合術の前に大腸亜全摘・回腸ストーマ造設手術を行うものであり,しばしば術前の全身/栄養状態が不良な本症では有用な術式である.
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