Japanese
English
特集 炎症性腸疾患―治療における最近の進歩
潰瘍性大腸炎の術後合併症―回腸囊炎を中心に
Complications after ileal pouch-anal anastomosis for ulcerative colitis
飯合 恒夫
1
,
岩谷 昭
1
,
亀山 仁史
1
,
谷 達夫
1
,
岡本 春彦
1
,
畠山 勝義
1
Tsuneo Iiai
1
1新潟大学大学院医歯学総合研究科消化器・一般外科
キーワード:
潰瘍性大腸炎
,
回腸囊肛門吻合術
,
合併症
,
回腸囊炎
Keyword:
潰瘍性大腸炎
,
回腸囊肛門吻合術
,
合併症
,
回腸囊炎
pp.871-876
発行日 2005年7月20日
Published Date 2005/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100134
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要旨:潰瘍性大腸炎に対する大腸全摘出術および回腸囊肛門(管)吻合術は,その安全性や術後排便機能の点からも広く受け入れられ,標準術式となっている.しかし,回腸囊炎などこの手術に特異的な術後合併症が明らかになり,問題となってきている.回腸囊炎は原因不明の術後合併症であり,その診断基準や治療法も統一されていないのが現状である.術後合併症は短期的にも長期的にも患者のquality of life(QOL)を低下させる可能性があり,潰瘍性大腸炎を扱う外科医は手術の合併症や対策に精通する必要があり,今後,回腸囊炎などの病態の解明と治療法の開発が望まれる.
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