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あとがき
宮崎 勝
pp.420
発行日 2009年3月20日
Published Date 2009/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102520
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今回の特集は「直腸癌治療―最近の進歩と動向」であるが,直腸の外科切除術式も私が大学を卒業した時代に比べると色々と工夫がなされてきていることがよくわかる.また,その結果,手術適応も大きく変化してきているのが実感されるが,これが医学の進歩というものであろう.このように,どの領域でも手術手技の小さな新たな工夫,開発によって治療適応およびその治療成績が大きく変化することが外科学の醍醐味であろう.学生との回診の際に,時にはこのような外科学の進歩について話をして外科学のダイナミックさと魅力を感じ取ってもらいたいと思っている.なかには目を輝かせて聞く学生もいるが,はたしてどのくらいの学生がこの魅力ある外科学の仲間入りをしてくれるかいつも強い期待と少なからず不安を持って日々ベッドサイド回診を行っているところである.若い学生達に,このような外科学の魅力をもっと認知させていきたいと願っている.
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