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特集 イレウス診療のupdate
イレウスノート
吸収性癒着防止シートの使用法
Prevention of postoperative abdominal adhesion by bioresorbable membrane
藤井 正一
1
,
小金井 一隆
1
,
福島 恒男
1
Shoichi FUJII
1
1横浜市立市民病院外科
キーワード:
癒着性イレウス
,
合成吸収性癒着防止材
,
炎症性腸疾患
Keyword:
癒着性イレウス
,
合成吸収性癒着防止材
,
炎症性腸疾患
pp.213-217
発行日 2000年2月20日
Published Date 2000/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904031
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炎症性腸疾患および癒着性イレウスに対する術後の腹壁への癒着防止のために合成吸収性材(セプラフィルム®)の使用法を紹介した.同材はヒアルロン酸ナトリウムとカルボキシメチルセルロースから合成された薄いフィルム状で,術後約7日間適応部位に貯留して腹腔内臓器の腹壁への癒着を防止し,28日以内に吸収,対外へ排出される.使用上のポイントは,強い組織付着力を有し,非常に薄く,破れやすいことから,1)術野の余分な水分を取り除き,手袋,器具をできるだけ乾燥した状態で使用すること,2)閉腹直前に使用すること,3)フィルムの角をホルダーごと切り,挿入時には助手に確実に腹壁を挙上させ,予定外の部位に付着させないことなどが挙げられる.
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