Japanese
English
特集 最近のGIST診療―診療ガイドラインの理解と実践
GISTの外科治療
Surgery for gastrointestinal tumor
掛地 吉弘
1
,
増田 隆伸
1
,
岡田 敏子
1
,
佐伯 浩司
1
,
遠藤 和也
1
,
森田 勝
1
,
江見 泰徳
1
,
前原 喜彦
1
Yoshihiro KAKEJI
1
1九州大学大学院医学研究院外科学講座消化器・総合外科学分野
キーワード:
局所切除
,
臓器機能温存
,
血行性転移
,
穿刺細胞診
Keyword:
局所切除
,
臓器機能温存
,
血行性転移
,
穿刺細胞診
pp.171-178
発行日 2009年2月20日
Published Date 2009/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102462
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要旨:外科的完全切除がGIST治療の第一選択であり,原発GISTの治療原則でもある.粘膜下腫瘍で腫瘍径が5cmを超えると悪性化の頻度が高く,手術の絶対的適応となる.5cm未満の腫瘍に対しては,増大傾向,超音波内視鏡で悪性を疑う所見,穿刺細胞診でGISTの診断確定のいずれかがあれば手術の適応となる.GISTの切除は肉眼的断端陰性を確保した局所切除でよく,リンパ節郭清の必要はない.偽被膜の損傷に注意し,術中操作によるruptureを避ける.切除後は腫瘍の悪性度を病理学的に評価し,5年以上のフォローアップを行う必要がある.切除不能例にはイマチニブの投与を検討する.
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