特集 外科医のための癌診療データ
臓器別最新データ
10.消化管間質腫瘍(GIST)
GISTの疫学
澤木 明
1
,
蟹江 浩
2
,
山田 智則
2
,
林 克巳
2
,
折戸 悦朗
2
,
山雄 健次
3
Akira SAWAKI
1
1名古屋第二赤十字病院薬物療法科
2名古屋第二赤十字病院消化器内科
3愛知県がんセンター中央病院消化器内科部
pp.265-269
発行日 2012年10月22日
Published Date 2012/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104327
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覚えておきたいデータ
◆頻度の高い初発症状は消化管出血,腹痛,腹部腫瘤であるが,GISTに特異的な症状はない.
◆GISTの発生頻度は100万人当たり10~15人で,原発部位は胃が最も多く,小腸,大腸と続き食道や腹膜はきわめて頻度が少ない.
◆大半のGISTは遺伝しないが,多発する場合や20歳以下の症例では遺伝性のGISTの可能性が高い.
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