Japanese
English
総説
大腿ヘルニア―特にその臨床解剖学的考察と外科治療
Femoral hernia―its clinical anatomy and surgical treatment
三毛 牧夫
1
,
加納 宣康
1
,
高 賢樹
1
Makio MIKE
1
1亀田総合病院外科
キーワード:
大腿ヘルニア
,
Mesh repair
,
Ruggi repair
Keyword:
大腿ヘルニア
,
Mesh repair
,
Ruggi repair
pp.1763-1769
発行日 2008年12月20日
Published Date 2008/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102415
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はじめに
大腿ヘルニア(以下,本疾患)は,鼠径ヘルニアについで外科医が日常的に治療に携わる腹壁ヘルニアの一種である.そしてその多くは非還納・絞扼の状態のため緊急手術が必要なことが多い1).さらに本疾患においては,手術中の腸管の状態によっては腸管切除も考慮されなくてはならない.したがって,手術戦略を練るうえでも手術前に確定診断がなされることが重要である.この部位は,局所解剖のみならず腹部臨床解剖すべてにとっての基礎となる要素を含んだ部分であることを理解するべきである.そこで今回われわれは,大腿ヘルニアの診断・解剖・治療のエッセンスについて記す.
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