ひとやすみ・40
外科医の評価
中川 国利
1
1仙台赤十字病院外科
pp.1575
発行日 2008年11月20日
Published Date 2008/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102372
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外科医の本来の仕事は手術である.したがって,外科医は手術手技にできるだけ熟達し,患者さんから信頼される手術を行う必要がある.それでは,外科医の腕は何で評価したらよいのであろうか.
手術手技の熟達度を見極める因子としては,手術時間,出血量,術中および術後偶発症の発症頻度,さらに悪性疾患では予後などがあげられる.しかし,いずれも個々の患者さんの全身状態,対象疾患,病態などによって条件は異なり,外科医の比較評価は困難である.最も単純な因子としては手術時間が最適と思われる.しかも,術者によって手術術式や郭清程度が異なる悪性疾患よりは,手術術式が確立されている良性疾患における手術時間の比較が容易である.
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