元外科医のつぶやき・1【新連載】
外科勤務医から血液センターへ
中川 国利
1
1宮城県赤十字血液センター
pp.88
発行日 2015年1月15日
Published Date 2015/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542200188
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1976年に大学を卒業し,以後38年間にわたり外科医として勤務してきた.初期研修医時代の4年間は「外科医たる者,頭から足までの全ての疾患に対応すべきだ」との薫陶を受け,消化器外科を中心に脳外科,心臓外科,呼吸器外科,整形外科,さらには婦人科や泌尿器科などの疾患まで手術を施行した.その後7年間は母校の外科学教室肝臓グループに属し,主に門脈圧亢進症や肝癌の診療に従事した.大学を離れてからは27年間にわたり仙台赤十字病院に勤務し,腹腔鏡下手術を中心に外科診療に携わってきた.健康に恵まれ,還暦を過ぎても数多くの手術を執刀し,さらにはささやかながらも臨床研究を行うことができ,充実した外科勤務医人生であったと思う.そのまま定年まで現役を続けるつもりでいたが,宮城県赤十字血液センター前所長の熱烈なる要請を受け,また外科医として血液には大変お世話になってきたこともあり,2014年4月血液センターに異動した.
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