ひとやすみ・160
女性外科医が活躍するために
中川 国利
1
1宮城県赤十字血液センター
pp.184
発行日 2018年2月20日
Published Date 2018/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211937
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- 文献概要
かつて外科医は男性に限られ,女性が志すことはごく稀であった.しかし女性医師の増加に伴い,女性外科医も今や珍しくはなくなった.そして学会や大学においても,指導的な立場で活躍する女性外科医も現れつつある.しかしながら女性医師が育児をしながらキャリアを積み,活躍し続けるにはいまだ多くのハンディがある.
宮城県医師会報をパラパラめくっていたら,マイクを持つ長男の顔写真に目が留まった.宮城県女性医師支援センター便りとして,平成29年度医学生・研修医セミナーが取り上げられていた.毎回セミナーでは多彩な場で活躍する女性医師を招き,キャリア形成,子育てなどの様々なライフイベントとの両立などをテーマに講演や意見交換がなされ,好評を博している.今回は,大学の眼科に籍を置く息子が唯一の男性パネリストとして,「二児の育児をしながら,数少ない小児循環器内科医として市中病院で活躍中の奥様と共働きをしているが,診療科が違う医師同士で生じがちな勤務地が離れるなどの問題を,上司への密な相談でうまく乗り切った事例」と,紹介されていた.
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