特集 肛門疾患診療のすべて
13.壊死性筋膜炎(フルニエ症候群)の診断と治療
壊死性筋膜炎(フルニエ症候群)の診断と治療
宮﨑 道彦
1,2
,
辻江 正徳
1
,
安井 昌義
1
,
池永 雅一
1
,
三嶋 秀行
1
,
宮本 敦史
1
,
大宮 英泰
1
,
平尾 素宏
1
,
高見 康二
1
,
藤谷 和正
1
,
中森 正二
1
,
辻仲 利政
1
Michihiko MIYAZAKI
1,2
1国立病院機構大阪医療センター外科
2医療法人道仁会道仁病院大腸肛門科
pp.295-298
発行日 2008年10月22日
Published Date 2008/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102347
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要旨 フルニエ症候群は1883年フランス人医師J. A. Fournierが肛門,会陰に発症した壊死性筋膜炎を最初に報告したことがその由来である.壊死性筋膜炎そのものは全身のあらゆる部分に発症し得る皮膚軟部組織感染性疾患で,感染炎症が筋膜沿いの広範囲に波及し,肉眼的な皮膚観察のみでは診断が難しいため対応が遅れる.死亡率は7~75%と低くなく(自験25%),慎重な態度で迅速に対応しなければならない.消化器外科医であれば念頭に置いて疑うべき疾患である.
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